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 私の名刺は、ちょっとしたリトマス試験紙のような役割をもっている。何が分かるのか?それは「その人の、頭のやわらかさ」。
 私の名刺には“くりぬき”がされてある。「転機の風穴を、あけよう!」というメッセージを込めて。文字ばかりに気をとられていたり、色とデザインに目がいってしまうと、この風穴にまで気づかない場合がある。逆に、真っ先に「穴があいてる!」と気づく人もいる。名刺交換の時の反応は、思ったより様々で面白い。

 この「くりぬき」名刺、実は、歴史はけっこう古く、15年前(15歳のアマチュア時代)から、私の名刺には穴が空いている。音楽家時代のものは、音符のマーク。しかも、音楽家時代の名刺は、名前の部分は手描きだった。コーチになって初期のものは、魔法使いのマーク。
 そして今は…もらった人の、お楽しみ!

 「名刺を無くしても、どうにも忘れられない人」そんな印象をもってもらえる人になりたい。それが、名刺に込めた、私の本当の想い。私の小さな名刺には、けっこう歴史と想いが入っているのだ。

 紀々の遊びゴコロ、おわかりいただけましたか?
 「失敗学」という学問があることを知ったのは、一年以上前だったと思う。畑村洋太郎氏の『失敗学のすすめ』という本が、きっかけだった。(■紀々の本棚■で、ご紹介しています)

 緊張から無縁のように思われがちな私だが、実は、人一倍緊張する性質。本番へ向けカウントダウンが始まると、体重もダウンするというお約束も、14歳の頃から変わらない。舞台をご覧になった方々からの声は「とても、緊張しているようには見えない!」。そう、それがプロというもの。「やっぱり緊張してたんだね」となってしまっては、エンターティナー半人前だと思っている。

 そんな緊張症の私が、初めて本番前日にコーチングを受けた時のこと。
 「何が、一番不安ですか?緊張の源は?」コーチの問いかけに対し、私が真っ先に浮かんだ答えは「失敗」だった。
 
 人が沢山いることや、舞台に上がるということそのものは、長年やってきていることなので、怖いという感覚とは、違う。私にとって、怖いのは「失敗すること」。それに気がつき、向き合うことができたのは、本番前のコーチングのお蔭だった。
 
 これまで向き合うゆとりのないまま、恐怖と闘って乗り切っていた本番だったが、コーチングを受けて臨んでみると、闘わずに“向き合っている”私がいることを実感した。緊張は、今でも相変わらず。でも、もうやみくもに闘うことは、なくなった。

 失敗学を知った時「失敗に、どれほど多くの栄養が含まれているか」を感じた。失敗は、恐れるものではなく、大いにそこから「学ぶ」べきものなのだと思う。

 「何もやらずに、失敗もしなかった」ということを自慢する人生には、したくないから…やっぱり私は、これからも緊張しながらも挑戦を続けていくだろう。「そんなに緊張するなら、やめたらいいのに」そんな温かい応援団の皆さんに、支えられながら。
 
 4月から、沖縄キリスト教短期大学での講義が、いよいよスタート。せっかくの機会なので、今の学生の皆さんが、何を考えているのか・どんな追い風を必要としているのか・私で力になれることは何かを、私なりに探してみたいと思っています。
 そこで、学生さん向けのBlog●紀々×学生=∞●を開設することにしました。本格的なスタートは、4月になってからです。
 私のクラスの受講される方はもちろん、他大学の皆さんも含め、皆さんと一緒に“自分磨き”が出来たら…と願っています。そしていつか、学生版◆紀々塾!◆の実現へとつなげることを目標に、夏までの期間、臨んでまいります。
 皆さんとの出会いを、楽しみにしています!
 コラム集『 紀 笑 転 々』の第二弾が、もうすぐ出来上がります。
 4月17日に、「インシャラー」でも販売スタート。紀々塾!会場でも、お求め頂けるように準備いたします。
 
 新しいコラムに加え、昨年の琉球新報「南風」に掲載された分と合わせた内容です。コラムの他に、紀々コーチングを体験して頂けるよう「紀々の問いかけ」も加えました。[A5版/全40P/¥1000-]
 どうぞ、お楽しみに!
 ちょっとフラフラするな…昨日LIVE!の練習後、そう思って帰ってみると、熱があった。どうやら、カゼらしい。出番ラッシュの合間に、第二弾のコラム集をの原稿を書き上げ、ちょっと盛りだくさんだったのか、ホッとしてひいてしまったようだ。

 カゼといえば、思い出すことがある。(かなり前のことなので、詳細については記憶があいまいなのは、ご了承を…)
 学生時代に読んだ中谷彰宏さんの本に「作家になれる人」の条件に「季節の変わり目に、カゼをひく人」というような内容。その理由は「季節の変わり目に気づかない鈍さでは、作家に向かない」といったものだった。

 そういえば、コミュニケーションでも共通だと思う。「相手のちょっとした変化や輝き、進歩にいち早く気づく」アンテナ・感覚は、講演でも公演でも、そして一対一の場面でも、私が大事にしている“紀々道具”である。(もちろん“元気”は一番大事な紀々道具!)
 
 そんなことを思い出すきっかけをくれたカゼに、感謝。