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 今日は“紀々の転機インタビュー第一弾”で、早稲田へ。スーツケースもあるので、ちょっと迷ったけれど…学生時代と同じルートで、高田馬場から早稲田へ歩いて行くことにした。(JRから地下鉄へ乗り換えての一駅分を節約して、歩くのが通例だったのだ)

 懐かしい道・風景だったのに「新しい視点」に映ったそれは、私に様々な発見とヒントを与えてくれた。

 いつも行っていたお店。いつかは行ってみたいと思っていたお店。「このお店は、高級だよね」と眺めるだけだった喫茶店を見たら、今では“日常の範囲内”だということに気がついた。反対に「よく、こんなに食べたなぁ」と思うようなビッグパフェも、健在だった。気持ちに連動して体調を崩し、その時に来た病院。サービスデーに友達と並んだラーメン屋さん。その風景の中には、その時々の「私」がいた。

 あの時、私は何になりたかったんだっけ?
 あの時私は、何を考えて生きていたんだろう?
 今の私が、忘れてしまっていることはないかな?

 風がふとページをめくった時のように、私の中の懐かしいページが開いた気がした。あの大きなパフェをほおばりながら、どんな夢を語っていたんだろう?あのお寿司屋さんで、私は、先生に本当にたくさんの話を聞いて頂いた。「若い時ってのも、大変なんだよなぁ」その一言に、どんなにか救われたことか。

 久しぶりの景色の中で、久しぶりの「私」に出会った。これもまた、転機!の予感を運んで来た風のような気がする。

 明日は、どんな「私」に会えるのか…東京での日々は、懐かしい窓を思い切り開けてくれそうだ。だから今は、この風をいっぱい吸い込んでみよう!
 今日から東京への充電出張。最初の仕事は、対面のコーチング。いつもはお電話でのクライアントの方と、久々にお会いすることになったもの。

 表情から伝わるスッキリ感と満足度の高い感想に、私の心もスッキリ晴れた。セッション後に見上げた東京の空も、晴れ。最高の出張スタートとなった。

 「自分自身をまるごと受け入れられるようになた人」からは、共通の幸せオーラがあるように思う。周囲の人を包み込むような柔らかさ・安心感のような空気があるのだ。「そんな方の隣で追い風をお届けする役割なんて、この仕事は、なんてハッピーな仕事だろう!」今日は、あらためて実感。

 明日は、憧れの柔道家の先生へのインタビュー。久々の早稲田の杜で、達人ならではの“美しい強さ”のパワーとオーラを、たくさん頂いて来たいと思っている。
 「世の中、学歴なんかじゃない。大学なんか行かなくたっていい。」世の中には、そう言う人もいる。では、実際に行ってみた私は、どう思っているかというと…

 結論は「大学は、機会があれば是非、行ってみて!」。
 
 大学で身につく一番大事なことは、学歴ではない、というのが私の実感。これは、ほんのオマケのようなもの。大学の4年間という学びと自由の時間をもらったことによる、最大の財産は「考える力」と「大人力」だ。

 特に、約5万人という学生数の早稲田の場合「きめ細かなサービス」などなく、良くも悪くも「ほったらかし」。入学式に贈られた言葉には「今日から皆さんを、社会人ではありませんが、一人の大人として扱います。その自覚をもって下さい。」というものがあった。これまで子ども扱いされてきた高校生までとは、明らかに異なる扱いを受けることで、私の“大人スイッチ”が入ったことを覚えている。

 教授だって、子ども扱いはされなかった。「つまらないと思いながら授業に出ているようでは、ダメ。もっと有意義な時間になるのであれば、自分の責任で、授業を休んで別の場所で本を読んだっていい。」これも、感動した。実際私は、そうしたことも度々あった。「自己責任」という意識が根づいたのは、この時間のお蔭だ。

 「勉強する方法」を“先生から教わる”、というのが、高校までの学びの姿勢。大学では「学ぶ楽しみ・視点」を“自ら求める”という全く別の次元だった。

 もしかすると、この一生には見つからないかもしれない答えを、それでも求め・考えぬくエネルギーがあることを、高校生までは知らなかった。「自分で考える」ことの大切さ、「考える過程こそ、重要である」ことを、学んだ。大人として尊重される中で、甘い子供感覚から、完全に脱皮した。今、私が紀々クラスの学生の皆さんへ「“学生さん”という特例を設けず、社会・大人と同じルール・姿勢」で接しているのは、この体験があったから。

 私にとって、大学での四年間は人生の大きな成長期だった。だからこそ時々、学び舎が恋しくなる。現実の波に直面し、スピードを求められた時こそ「根本を見つめ、考える時間」を持ちたいと思うからだろう。

 まさにその真っ只中にある私は、明日から充電の里帰りに出かける。
 今日は、キリ短での紀々クラスの日。ナント、早いもので折り返し地点だ。
 
 本日は、初めての“ゲスト・シリーズ”。初回のゲストは、先日の就職キックオフセミナーでの講演で、学生さんから好評だった前田憲氏/(有)さうすウェーブ 代表。私のクライアントのお一人でもあり、人材育成にも関心の高い方。

 そんな前田氏をお相手に「経営者のやる気・元気を引き出す新人を目指せ!」をテーマに、クラス全員で質問を投げかけて、大掛かりなキャッチボール形式で行った、今回。学生の皆さんの見事な“きき耳上達具合”に、感激!前田氏の的を得た回答・受け止めのお蔭もあり、テンポよく楽しい90分となった。

 終了後の小レポートでは、聞き耳度UP!の人が続出。二ヶ月の進歩に、前田氏からも驚きとお褒めの言葉を頂いた。あと半分が、楽しみ。

 来週は、学校行事のためクラスはお休み。その間に私は、自分の“学び舎”である早稲田へ充電の里帰り。紀々感度をバッチリ高めて帰って来る予定。先生だって、学ぶんだ!!
 昨日の現場は、コーチへ転向後一番の遠出となった。会場は、うるま市(旧具志川市)の市民芸術劇場。コンサートやオペラなどが上演されるようなしっかりとした“劇場”は、音楽家であった私にとって、会議室やセミナールームよりも、とても親しみを感じる空間だった。

 参加者は200名を超え、熱心さが伝わり、マイナスの緊張の出番はなく、充実した時間を過ごすことが出来た。少しでも、閉塞感に風穴を開けることができたら…そう思って臨んだ90分。やっぱり、あっという間だった。

 受付でコラム集販売を担当していたスタッフの方の表情から、お帰りの際の皆さんの喜びの表情が伝わってきた。「“私のための講演だった”という方が、何人かいらっしゃった」のだという。その言葉で、十分だった。「既製の」ではなく「あなたのための」何かをお届けしたい、と模索する今の私にとって、この上ない合格点を頂いたような気持ち。

 以前にうかがった病院研修がきっかけで実現する運びとなった、今回の講演。「患者さん・利用者の皆さんの心身ともに元気のために」働いていらっしゃる医療関係者の皆さんにとっても、やはり“まずは、元気が大事”であることを実感する。

 実は私は、医師になりたいと思ったことが、何度かある。大学在学中にも、真剣に考えたことがあった。「生きる」という根っこに関われる仕事がしたいと思っていたから。 結局、医師とは別の道を歩むことに決めたのだけれど、こうして今、新たな形で病院の皆さんと一緒に関わっていることに、不思議なご縁を感じている。

 今回、また新たなテーマを頂いて、新しいアンテナが立った。次は、どんな現場で、どんなテーマをもった、どんな皆さんにお会いできるのか、楽しみ。「私に、何ができるのか」笑進!を続けていく決意を新たにしたところだ。

 “ ご参加の皆さん、どうもありがとうございました。またいつか・どこかでお会いできる日を、楽しみにいたしております。皆さんの転機!を願って… ”