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 コーチとしての仕事を重ねる中で、最近気付いたことがある。

 コーチングでは「コーチにわかってもらうために」話しているのではない、ということ。

 日常会話の場合、話す時は「相手にわかってもらうために」という気持ち・目的が多い。でも、コーチングで「話す」という時は、ちょっと違うのだ。

 コーチに理解してもらおうと努力したり、賛成してもらえるかどうかを気にする必要は、ない。そんなことをしなくても「コーチは、どんな時でも受け止め、とことん味方でいてくれる」存在だから。その安心感と信頼があるからこそ、日常会話とは違うコーチング独特の“対話”が実現するのだ。

 では、コーチにわかってもらうためでなければ、何のために話すのか?

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 先週は、年に一度沖縄で開催される「全国職人の技展」の時期だった。知人が参加していたことがきっかけで、様々な職人の皆さんとの出会い・つながりがあり、毎年話の輪も広がってきている。

 仕事柄、日頃はどうしても「いわゆるビジネス系」の分野の情報・現場・話題も多くなる。そこでは、匠というよりは“巧み”(巧みな話術、スキル、戦略など)に焦点が当たる。新しい・最先端なだけに、歴史がないものも多く、スピードが重視されがち。

 だからこそ、日頃の現場・視点からちょっと距離をおくことが、私にとって「心のウロコ落とし」には欠かせない。どんなに異業種といっても、ビジネス系の域を出なければ、何百人と名刺交換をしたって、突破口の開け方には限界がある、と私は感じている。思いもよらない突破口を見つけるためには、大胆な“異”(異文化・異業種・異次元)が必要だと思うのだ。
 ピカピカ天気に恵まれて、転機!の追い風をお届けに行ってきました「石垣島」!

 以前、介護支援専門員の方向けの講演を聞いて下さった方からの、熱心なお声かけによって実現した、今回の講演。ご参加の皆さんは、介護支援に携わる石垣島の方々。

 ちょうど前日に、新しい制度について説明があり「これから、どうなっていくのか…ちょっと、へこんでションボリ帰って来ました」とのことだった。

 その“へこみ”から立ち直り、転機!の一歩を踏み出すこと。

 これが、まず最初の目標となった。
 コーチングとの共通点を感じるものの一つが、私にとっては「刃物研ぎ」。

 感覚を研ぐ・感性を研ぐ・思考を研ぐetc.
 何かを充実させるというよりは、「余計なものを取り除いて、スリム化する」という作業だ。

 この「研ぎ」に出会ったのは、鍛冶屋の親方:武田松水さんとの出会いがきっかけ。“しっかり打つ(鍛える)”ことと、“研ぐ(切れ味を保つ)”ことの大切さは、刃物だけでなく、人にとっても同じだと思う。

 だから、武田さんのお話からは、コーチングについてもヒントを頂くことは多く、その切れ味の良いトークは元気を頂いている。
 「これまで変わらなかったことが、変わった」
 「これまでやめられなかったことが、やめられた」
 「これまで出来なかったことが、出来るようになった」

 「コーチングのお蔭です!」

 そんな嬉しい報告を下さる方々には、共通点がある。


 これまで変わらなかった・やめられなかった・出来なかった理由は、多くの場合「どうすればいいか全く分からなかった」からではない。

 「分かっているけれど、分かりきっていなかった=納得不足」または「頭では分かっているけれど、一歩が踏み出せなかった」ということが多いのだ。
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