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 「その会社と、ウチとはちがうから」

 企業での講演・研修で、何度聞いたでしょうか。「どんなに素晴らしいお手本・事例でも『リアル』ではないんだ」ということを学んだことは、本当に大きかったです。

 リアルなものとして受け止めてもらえなければ、届かない・響かない。そして、一歩にはつながらない。どんなに高価なテキストだって、本棚に置いているだけでは役に立たない。「もう、テキストを配るのはやめよう!本の紹介もしない。自分がリアルに出会った以外の事例を紹介することも、やめる!」ある時から、そう決めました。

 今では「あの…本当に、プリントはこれだけですか?」と確認されることもあります。7時間の研修でも、資料はA4版の1枚なので。

 記憶にしっかり残れば、紙は不要。しかもエコ!現代に合っているのではと、勝手に思っています(笑)。

 「忘れない」ための努力を、参加者の皆さんに求めるのではなく、私が引き受けることはできないだろうか?

 講演・研修を積み重ねる中で、ずっと考えていました。大切なことが「忘れられないこと」になってしまうような方法を。

 「うた」というカタチが生まれてから、やっと10年以上のこのお題にひとつの解決策が見つかった気がしています。「あのうたを聴いたら、もうずっと耳から離れなくて。それで、りうぼう行っちゃいました(笑)」そんなエピソードを聞くと、思わずガッツポーズが出ます。

 

 ヒットの理由をずっと哲楽していますが、キーワードの一つは「リアル」。スーパーマーケットの現場にみなさんと一緒に立って、多い時には1日に3つのお店をめぐり、とにかく働くみなさんの声を聞かせてもらい、お客さまともコミュニケーションをとり、出張先でも色んなスーパーマーケット見つけたら入るようにしました。世の中にはたくさんの作曲家がいますが、CMソングをつくる人で、売場に立った経験をもつ人は…もしかしたらいないかもしれません。

 シンプルなうたの中に、私がスーパーマーケットのみなさんと一緒に奮闘した「リアル」が詰まっているのです。

 お買い物をする人も、働く人も、納品の業者さんから警備員さんまで…お店にいるすべての人が楽しく笑顔になれるうたをと願いつつ、これまでお会いしたみなさんのことを思い浮かべながら仕上げました。そして、うたっている人も「リアル」にスーパーで働く方々とそのご家族。これも大きなポイント。
 ラララ♪収録

 リアルは、つくれない。だから、リアルの中に身を置き、リアルの中の方々の声を聞かせてもらうこと。

 これが、私の哲楽。研修講師でも、インタビュアーでも、いつも同じです。だから、7時間でもプリントは1枚で十分。なぜなら、そこには貴重な「リアル」の世界のみなさんが集っているのだから。

 その「リアル」の課題と質問とアイディアと経験・知恵を聞かせてもらっていたら、7時間なんてあっという間です!

 映像・音楽はじめ様々な分野で加工が容易になったからこそ「リアル」の価値が高まっていると、あらためて感じています。
 ラララ♪収録
 ※ 通常は、それぞれの声をバラバラに録って機械で合わせて仕上げるのですが「ラララ♪りうぼう」は一体感を大切にするため、リスクを承知で、皆で一緒に録りました。その空気感は、事情を知らずに聴いている方々にもちゃんと伝わっていると感じます♪
 今朝は、「ラジオで哲楽さびら」の収録へ。 

 1月のオンエアで、35回目となりました。2012年の夏に、月1回の試みでスタートした小さなコーナー。果たして、哲楽という地味なお題は本当に続くのか…そんなドキドキもありましたが、ありがたいことに数多い引っ越しを乗り越えて、元気に継続中。しかもなんと、昨年10月からは月2回に出世しました!

 哲楽というのは、料理でいえば「だし」。私は、哲学科の学生だった頃からそう考えていました。だから「だし」だけで飲むよりも、様々な料理のベースに活かされるものだと。

 哲楽 × 「  」。

 コラボで考えるのは、そのためです。

 「つきぢ田村」三代目の田村隆さんとのご縁をつないでくれた『隠し包丁』を初めて読んだ時に、「だしには、昆布も鰹節も見えない」という部分に感動したのを今でも覚えています。味わい深さとは、すっかりその人の中に溶け込んでいて見えないもによってつくられているものだと思うのです。 

 12月からの「ラジオで哲楽さびら」では、パーソナリティの大城勝太さんのリクエストもあって、選択の哲楽×ダイエットというお題に挑戦中。

 お金・体重・時間・心…これらは「コントロール」が必要とされる分野では、「哲楽」が共通のカギとなると考えるようになったのは、10年くらい前から。仕事を通じて、多重債務、肥満、生活習慣病、メンタルヘルスなどの分野と体当たりで関わる中で、すべてはつながっていると痛感したのでした。

 とらえ方や考え方、日常の工夫は「ちょっとしたこと」のように見えますが、この「ちょっとしたこと」の合計点が一番大きな点差を生むもの。組織でも個人でも、大ごとになった場面で解決に取り組むことは多くありましたが、そのほとんどが「はじまりは、ちょっとしたこと」だったのです。

 だから「ちょっとしたこと」で、かなり予防できる!と私は確信しました。「ラジオで哲楽さびら」も、ちょっとした時間でお届けする、ちょっとしたこと。

 でも、そんな「ちょっとしたこと」のもつ大きな力を信じて、これからも哲楽を広めていきたいと思っています。ご一緒に、哲楽さびら(^^)/

ラジオで哲楽さびら
 なぜ「うた」だとこんなにも届くのか?

 聴いて下さった方々から不思議がられることですが、実は、私自身も驚いている謎のひとつ。

 「島やさいのうた」だって、もしもこれを「貴重な栄養が豊富に含まれているので、しっかり食べましょう!」と言葉で伝えたとしたら…やっぱりちがっていたと思います。少なくとも、子どもたちが踊ってくれることはなかったはず(笑)。

 「うた」には多分、武装を解く力があるのではないかと感じています。

 理論武装、という言葉がありますが、うたには武装ができない。そして日頃は、知識や肩書で武装して頑張っている…その武装を、なぜかわからないけど、ふと解くことができる不思議なスイッチが入るような気がするのです。

 だから、息がしやすくなったとか肩が軽くなったという声が出るのではと。

 「これは、武装だったんだ」ということを確認する時間でもあるのかもしれません。たとえ明日また武装するにしても、「これとこれが戦闘服で、これが、もともとの私の身体」とわかっているのとゴッチャにしているのとでは、大きくちがう。

 だから時々、本来の自分・素の自分を確認することは、きっと大事。そんな時、理屈はない方がいいけれど、し〜んと何もないのはちょっとツライかも。だから、お供になる「うた」があったらいいな。そう思っています。

 以前の研修では「これから1分間…考えてみて下さい」という時間をとっていましたが、今は、私がうたっている時間が、ちょうどその時間になっています。

 「うた」だと、どうしてこんなに届くのか?

 しばらく、哲楽するお題のひとつにします♪

 
 保育園での「らららライブ」の一幕。理論から「うた」になったら、子どもたちにも受け取ってもらえるようになりました(^^)/
 引き続き、春の新スタートに向けて準備中。ピアノに向かっていると、どうしても「白黒の世界」になりがちなので(笑)、今日は、ちょっとカラフルを求めてお花見へ♪

 といっても、歩いて行けるところです。日本一早いさくらに会いに行きました。私の挑戦も桜咲きますように!とつぶやきつつ、パチリ。

 

 昨日は、ちょっと不思議なうたタネが生まれました。近く、仕上げてみたいと思っています。

 うたうようになってから、私自身も、そして講演などで聴いて下さった皆さんからの反響にも様々な変化が起こっています。「もっとたくさんの人に聴いてもらいたいので、是非、頑張って下さい!」という声を頂くたびに、どうしたら実現できるかなと考えていました。

 ここからは、私だけの力では無理です。もしお届けする機会があれば、是非お声かけ下さい。LIVEでも、講演でも、研修でも、勉強会でも…お届けいたします!

 マネージャーがお待ちしていますので、紀々に気兼ねなく、何でもご相談下さい。 → こちらでお待ちしています♪ 私の身はひとつなので、すべてにお応えすることは出来ないかも知れませんが、出来る限りご提案できればと思っています。

 桜の季節にサクラサク!が実現するよう、新しい一歩に向けて、準備を進めていきます。今度、桜をモチーフにした電子オルガンのオリジナル曲も、ピアノにアレンジして仕上げてみたくなりました♪
 【ソニー坊やと仲間たち】の仲間が、記事を書いてくれました!! → DEE-okinawa 
 やんばるたろうさん、どうもありがとう(^^)

 それにしても…ソニー坊やがそんなに「謎」だと思われていたことを、私、知らなかったなぁ(笑)。引き続き、みなさんに追いついていきます!!