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 私の講演では、ある時から「質疑応答がこんなに盛り上がることはない!」と驚かれるようになりました。実は私だって、驚いています(笑)。

 いつも時間が足りなくなるので、先日の講演会では、はじめて質疑応答を講演の中に組み込んでみることにしました。ラジオのように、質問・リクエストを書いて頂いて回収し、私が「こんな声が届きました」という感じで後半を進めるというもの。

 コミュニケーションに関する「こんな時、どうする?」という内容が多いのではと予想していたところ、なんと……一枚目の紙を開けると「CDはありませんか?」。続いては「ラジオの放送日と時間は?」「ライブの会場を知りたい」などなど…「みなさん、気をつかって下さったのですか?」との私の声に、会場は大笑い。いやはや、ありがたかったです。

 もちろん「こんな時、どうする?」もありましたので、ちゃんとお答えしましたよ(笑)。このスタイルを定番にしようと決めた、貴重な出来事でした。アルバムも仕上がったので、次からは、お持ちできるようにしたいと思います。

 
 質疑応答の中には、たくさんのヒントが隠れています。課題のタネ・解決のタネが、いっぱい!

 「これが原因で…」というご本人や担当の方の申告があっても、実際に現場を見せて頂いた時に、私がキャッチする「根っこ」は別のものであることもたびたびあります。内部の見立てと、第三者のプロの見立ては、必ずしも一致しないと感じています。

 なので、本当は現場を訪れることが一番なのですが、単発の講演の場合はそれは難しいので、「質疑応答」から拾えるというのは大きな手応えでした。

 台本のない世界。

 音楽でも講演でも、やっぱり私は…これが一番合うようです。来月からのスタジオでのライブで、ますます積み重ねて行きたいと思っています。
 「聴きましたよ〜!」の声、あちこちの地域から頂き感激しています!どうもありがとうございます。

 ファーストアルバム「願いうた」、いよいよ沖縄にも届きました。

 

 私のところでは、5月のstudio紀々でのライブで正式なお披露目です。来月の9日は、ライブ終了後4時〜6時はスタジオを開けていますので、お買い物だけでもふらりとお立ち寄り下さい。

 詳細&ご予約は、こちらから

 生でお届けできる日を楽しみに、準備を進めます!
 仕事を離れて、リフレッシュする時間を!

 いま準備を進めているライブは、そんなご依頼がきっかけ。

 社員向けの研修ではなく、ライブ。新しい試みです。会場は、studio紀々で。

 「いつもの場所を離れる・いつもの発想を離れる」ために、隠れ家的な空間はピッタリのようでした。

 「音楽って、いいですね!」

 そうおっしゃって頂くことが、ふえました。仕事も理屈も色々ちょっと置いて、深呼吸……ピアノと一緒に、そんな時間・空間をお届けしたいとあらためて思っています。

 知識や理論をではなく、ゆとり・空き容量を増やす研修。

 笑顔の生まれる職場・元気な職場のために必要なものは、そんな研修なのではと感じます。 

 ☆ 哲楽商店 in studio紀々 へ、ようこそ! ☆
 
 
 ※ エフエム沖縄「ラジオで哲楽さびら」収録後に。
 戦後70年。

 あらためて、不思議な縁を感じています。

 戦争をくぐり抜けて、でも、決して戦争のことを語ってくれなかった身近な方とのお別れが続いています。

 お一人は、東江康治先生。電波堂の祖父と「カラーフォートクラブ」という写真の会でご一緒でした。私のコンサートにも何度もいらして下さる、やさしい先生。

 2011年に、先生とお兄さんのことがテレビドラマ化され、その番組を見て私は、はじめて先生がそんなに大変な経験をくぐり抜けていらしたことを知りました。番組を見た夜は、色々な気持ちがいっぱいで涙がしばらく止まりませんでした。

 昨日、訃報が届いたのは、ひめゆり学徒隊にいたおばさん。おばさんは、映画「ひめゆりの塔」のモデルとなった一人と聞いていますが、おばさんもやっぱり、戦争のことは話してくれませんでした。いつも「艦砲ぬ喰ぇー残さーだわけ」と苦笑いしていたことを、思い出します。 

 思いがけず降ってきた新しいうたは、これまでの私のうたとはちがう一曲です。後で知ったのですが、その日はちょうど、東江先生が亡くなった日でした。これも、不思議です。

 まずは、スタジオでの哲楽商店で小さくお届けしていきたいと思います。そして、どこに・どんな風にお届けした方がいいか…お知恵を頂きながら、と。 

 そのくらい、ちょっとこれまでとはちがう一曲です。

 戦後は、終わらない。

 その言葉を、実感しています。直接の戦争体験を語ってはもらえませんでしたが、私たちが語り継ぐべきことがある…そう言われ預かった一曲のような気がします。

 
 ※ 2011年、親戚の法事でお会いした東江先生と。
 弾き始めてから、30年以上です。

 そう言うと、ほとんどの方はとてもビックリされます。

 そういえば、私の人生の中で「一番、長く続けているもの」…それが、電子オルガンとピアノ。もうあまりに自然な相棒になっていて、特別な感じがなくなっていることに気が付きました。

 お酒でいうと、すっかり古酒!(笑)

 考えてみれば、古酒はジョッキでは飲まないよなぁ。おちょこで、味わう。

 隠れ家では、そういう「おちょこ」のような時間をつくりたいのだと…再発見。日常に、哲楽することや音楽を取り入れることの楽しさを感じてもらえたらと思っています。

 「気分転換に、ちょっと一杯飲んでいこう!」

 そんな気軽さで、日常の中に隠れ家に行く時間を取り入れてもらえたらと願いつつ、練習中。

 隠れ家へ、ようこそ。

 この春出合った、サクラ。花よりワクワクするのは…やっぱり「つぼみ」です。ちょうど、今の私の気持ちに近いからかもしれません。